ま

セント・オブ・ウーマン/夢の香りのまのレビュー・感想・評価

4.0
主人公は勉強が出来る優等生だが、家庭環境は貧しかった。そんな彼がある一家の頑固爺さん(アル・パチーノ)の面倒を見ることになる。この爺さんがなかなかのクセ者、目が見えない障害者ということもあり、家族からは相当煙たがられていた。
この映画の見どころはアル・パチーノが盲目の男を見事に演じている点。実際は見えているが、目が見えない人の動き、感情などをうまく表現している。元軍人・頑固者でとっつきづらい爺さんと主人公とのコミュニケーションはなかなかうまくいかず。しかし、献身的・真面目に付き合っていく彼の姿に徐々に心が動いていく。目なんて見えなくたって運転だって出来るし、可愛い女の子に声だってかけるぞ、そういった「かっこいい男像」みたいな姿を主人公に教え聞かせまるで師匠と弟子のような友情が生まれる。
映画ラストでは退学処分になりそうな主人公をかばい、教師・学校に向け全校生徒の前で演説を行う。このシーンが本作一番の見どころ。カッコイイ男とは、本当に良い人間とは何たるか、そんなことを教えてくれる。
ま