えいがドゥロヴァウ

セント・オブ・ウーマン/夢の香りのえいがドゥロヴァウのレビュー・感想・評価

4.3
『ショーシャンクの空に』だとか
本作だとか
なんだか90年代のアメリカ映画って
なーんか卑怯な感じがするんですよね
観客を感動させる方法論が確立されているような…

それでも、何だかんだいってのめり込んでしまうし
そういった没入感こそ
僕自身は映画に求めているところでもありますので
結果オーライで素晴らしい時代なのだと思います

本作のアル・パチーノが大好きです
盲目の退役軍人
とても偏屈なのだけれども
家族に自分自身の存在が負担を与えているという負い目を感じていて
厳格でプライドが高いように見えて
繊細な部分が見え隠れして…
そういった心情の老兵に寄り添う高校生と
彼のティーンエイジャーならではの葛藤
そしてまたそれを見透かす盲人の関係性がとってもステキで
もう最後の演説にはボロ泣きです