hi

セント・オブ・ウーマン/夢の香りのhiのレビュー・感想・評価

4.3
woo.ahhh!!!!!!!!
って言いたくなる映画!

あのタンゴのシーンが好きすぎて、YouTubeで300回は観ました。
これからも観続けます笑


(アカデミー賞をこの役で受賞した)アルパチーノ演じる盲目の元軍人フランク、、、彼が抱える葛藤と孤独や後悔、また口の悪さと、なんという大人の色気!!!!
盲目の演技はもちろんのこと、彼の気難しさ、気高さ、全てがアルパチーノに乗り移っているといっても過言ではありませんっ。


この映画が持つ、90年代的な空気、気品と優雅さがとても好きです。
無駄に沢山の情報を入れないことで、
とても丁寧に描かれています。

映画史に残る名シーンと言われるあのタンゴシーン、、、、、
最初に不安がっていたドナですが、踊り出すとフランクの力強いリードにリラックスし、心からタンゴを楽しみ、笑顔が溢れだします、、、その笑顔がなんと美しいこと!!!!泣 2人を見守るチャーリーの優しい眼差し、見ている人々の柔らかな空気、、、。
そして音楽の力強さ!
どんなに辛いことがあっても、
喜びに満ち溢れた光り輝く瞬間があり、歩んでいく、まるで、人生の様に!!!!
そう、あのシーンにこの映画がいわんとしていること全てが詰まっているようなのです!!
※フランクはあのとき、「タンゴは足が絡まっても踊り続ければ良い、タンゴは続いていく、人生とは違ってねっ」といいますが、人生も続いていくのです、、、。
(ガブリエルアンウォーさん、この映画のあと何本か出たあと全くみなくなりましたが、この映画での輝きをきっと観客は忘れないとおもいます!)


また
最後のアルパチーノのスピーチは、英語の授業で使うには少々汚い言葉がでてきてしまいますが、偉人のスピーチに匹敵する、後世に伝えたい名シーンです。

フランクは短気ですし口は悪いですが、
中尉にまでのぼりつめたということはきっと素晴らしい功績を挙げ、少年兵の話をするあたりから、部下を大事にし、また人望もある軍人であったと伺えます。
彼の甥が言うには、"その口の悪さのせいで昇進できなかった" と言われましたがもしかしたら、フランクは利己的にはなりきれず、上官にたてついてきたのも私欲のためではなかったのかもしれません、または私欲のために仲間を売ってきた同僚や上官をみてきたのでしょう。ある意味理不尽な扱いにより、昇進をのがしてきたのかもしれません、、。そこは全く映画では描かれていませんが、自分はずるいことをしてきた、、、とも語るフランクに何があったかはわかりませんが、元々高潔な魂の持主だということがわかります。
だからこそ、チャーリーの魂の高潔さを高く評価し、そんな青年の魂を打ち砕いてはいけない、魂に義足はないのだ、!と、強くスピーチしているのかもしれません。



個人的には
一番最後の
自宅にフランクが帰り
子供達と戯れてるシーンがお気に入りです。。。
あれ、実は子供に優しいんじゃん、、w家族、愛してるじゃないか、、、w とね。
優しい気持ちになります。。。


ほんとに名画、、、
素敵な映画です。
昨今の映画の様な刺激的なシーンはありませんし、チャーリーの学校の事件も、実のところただの"悪戯"なんですよね、、、w
何故あんなに大事になってしまったのかはさておき、
いまの若い人にも見てほしい映画ですね。



追記...
※今更ながらフィリップシーモアホフマンが出てるのを知りました、、、。
え、、うそ、何回も見てるのに、、、、と思ったら、うえ、マジか、こいつかーーーー!!!!wwwとなります、、、笑
いやー!若すぎて気がつかなかった!!!嫌なやつなんですけどね、ほんっとに適役!あの含みのある笑顔がね、ホフマンでしたわ。映画に幅を持たせてくれてます。改めて、天才!
サイコー!

woo!ahhh!!!!!!!
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