大松竹の1938年、39年の大ヒットメロドラマ『純情二重奏』の映画ポスターと高峰三枝子の主題歌!それに『愛染かつら』これは1930年代の松竹大船好きにはたまらぬ嬉しいシーン!この時代を描くなら、街にもっと派手で粋でオシャレな人々を登場させても良かった気がする。
筋はいいのだが、なぜか心に響かない。大船調のホームドラマと反戦映画を踏襲しているが、中身が薄い。これでは映画ではなくただのテレビドラマでもいいように思う。なにかどこかしら軽い。残念。
渡辺はま子の「何日君再来」がラジオから流れてきたり、「海行かば」、「愛國行進曲」など当時を捉えてはいる。