U-NEXTにて、8月31日で配信終了する。
学生時代に学校の教室で観た。なんでも茶化して笑うクラスだったが、この映画を観た時には誰も何も喋らなかった。
「オッペンハイマー」を公開時に観たが、未だに感想すら書けないでいる。
「オッペンハイマーは日本人にはキツいシーンがあるよ」と前情報は頭に入れていて、その感情に乗っ取られないようにしようと思いながら鑑賞したが、思ったより食らってしまった。
本作「はだしのゲン」は「オッペンハイマー」が直接的に描かなかった原爆投下が描かれる。
「オッペンハイマー」はあくまでアメリカ側のシーンで構成されているので広島や長崎の被害を映像化するのは本筋から外れることになると言える。
だからシーンが無いのもわかる。
ただそれでも、あんな世界中が期待するノーラン映画の大作で、原爆の恐ろしさを伝えられる絶好の機会で、それを逃すのがどうにもやりきれない。
(だからといって原爆投下のシーンが『見所』とでも言うかのように大スペクタクルで描かれてもそれはそれで胸糞悪くなるのだろうが。などと考えてたら感想を書けなくなった。)
本作の原爆シーンは息ができなくなる。
見たくないものも見なければならない。
「オッペンハイマー」への日本からのアンサーは「はだしのゲン」と「この世界の片隅に」だ。