世界最大のSNSである「Facebook」の誕生秘話、又 同創設者 マーク・ザッカーバーグの半生をデビッド・フィンチャーが映画化。
原作はBen Mezrich『The Accidental Billionaires: The Founding of Facebook, a Tale of Sex, Money, Genius, and Betrayal』
(邦題:facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男)
ノンフィクションですが、一部事実と異なるとザッカーバーグ氏はコメントしています。(作中で「社会的地位の向上や女性からモテたい」等を設立背景としている点)
今作はFacebook設立の伝記と捉えられる事が多いです。ただの伝記としてFacebookの歴史やマーク・ザッカーバーグ氏の半生を知りたいのであればWikipediaを読んた方が早いです。
しかし今作の本質は、
「ネット上で交友関係を拡張させるサービスの創設には成功するが、現実世界での身近な交友関係には苦戦した。」
という皮肉にあります。
人類の発展への偉大な貢献と若気の至り。そのギャップに天才の人間味が見え隠れしており、非常に親しみを覚えますね。
偉大な起業家というフィルターを通してではなく一人の青年の成長譚としての鑑賞をお勧めします!!
此処からは今作のレビューとして脱線していきますが、これからのFacebook(現 Meta)の展望や近況を個人的な視点で纏め、記載します。
Meta(旧称:Facebook)は、皆さんご存知アメリカの情報技術産業のビックファイブ(Alphabet、Facebook、Amazon、Microsoft、Apple)を構成する世界的最も価値のある企業の一つです。「GAFAM」って呼称しているやつですね。
しかしIT業界の勢力図は少しずつ変化しています。
大きな流れでFacebookの興隆と衰微を捉えます。
「GAFA」
・Alphabet
・Amazon
・Facebook
・Apple
⬇
「GAFAM」
・Alphabet
・Amazon
・Facebook
・Apple
・Microsoft ←new
⬇
「FAANG」
・Facebook
・Amazon
・Apple
・Netflix ←new
・Google
※Microsoft ←out
⬇
「MATANA」
・Microsoft ←new
・Alphabet
・Tesla ←new
・Amazon
・NVIDIA ←new
・Apple
※Facebook ←out
※Netflix ←out
SNS分野からメタバース分野への事業シフトによりFacebookの業績は悪化。その他ビックテックの台頭(TeslaやNVIDIA)に伴い、 影が薄くなってきました。
しかし、数年後Meta社は全盛期を超える発展をする筈です!
Meta(マーク・ザッカーバーグ氏)の昨今の展望は、仮想空間の発展に尽きます。
2014年にはVR端末を開発しているOculus VRの買収や2021年「Meta」への社名の変更は記憶に色濃く残っていると思います。
それ以外にもゲーム制作企業(特にVRゲーム)やライブイベント分野の企業、3Dマップの作製を手掛ける企業、AR関連で脳からの筋肉信号と電気信号によりコンピューターに指示を出すリストバンドの開発を手掛ける企業 等の買収、提携を進みています。
他にもレイバンと協力開発したウェアラブルデバイスもある。(XR分野)
また、セキュリティやマネロン、テロリストによる悪用を懸念した規制やパートナーシップ撤退により失敗に終わりましたが、「Diem(旧:Libra)」という仮想通貨プロジェクトも進行していました。こちらの記事(https://www.businessinsider.jp/post-250656)が参考になります。
因みに、現在Metaを去ってはいるものの元プロジェクト設立者が新規の仮想通貨プロジェクトAptosやSuiの開発を進めています。特にSuiは最近よく聞きますね。
そして昨今のAIの発展に伴い、処理性能の向上に必須であるGPUをNVIDIA社から購入しています。
2017年にはV100 2万2000基の購入、2020年迄にA100 1万6000基の購入。
そして2024年末迄に最上位モデルH100を35万基(約1兆5500億円相当)を購入する予定。
※H100は前世代モデルのA100の演算性能の約3~6倍。
それ等を合わせるとMetaはH100約60万基相当の計算力を手にしているとの事。わわわ。
(参考サイト:
・ https://ai.meta.com/blog/ai-rsc/
・https://www.instagram.com/reel/C2QARHJR1sZ/?igsh=MWl6dDhucGF1eGRsZA==
そしてAGIにも言及してます。
ザッカーバーグ氏のガチさが窺えますね。
上記各々の進捗は、全て仮想空間の発展に通ずるロードマップ上のマイルストーンなのです。
現状はゲームの世界ってレベルですが加速度的に現実世界と遜色のない仮想空間、更にその仮想空間に身をおけるレベルに発展するでしょう。あくまでSF作品であったレディープレイヤー1やマトリックスの世界観が現実に、、、
SF映画で描かれていた世界が現実に、、、
最高ですね!!!!
P.S.
「MATANA」
⬇
「Magnificent 7」
・Microsoft
・Alphabet
・Tesla
・Amazon
・NVIDIA
・Apple
・Meta ←new
⬇
その次は?
個人的にはMagnificent 7にOpenAIと、企業ではないですがBitcoinとEthereumを加えたIT企業(技術)が世界を席巻するのではないかと思います。
夫々は、AI、ロボット、仮想現実、新しい金融、分散型統治 等の最先端です。
特にOpenAI CEOのサムアルトマン氏、Meta CEOのマーク・ザッカーバーグ氏、Bitcoin考案者のサトシ・ナカモト氏、Ethereum考案者のヴィタリック・ブテリン氏 に共通して「人類全体の発展を志し、個人の利益を顧みない」という思想を感じ、強く惹かれます。
小利を顧みるは則ち大利の残なり です。
非常に徳が高く尊い存在です!!
彼等の動向を要チェックですね!
映画(人生)は続いています!!!!!