垂直落下式サミング

ザ☆ドラえもんズ ドキドキ機関車大爆走!の垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

4.0
ドラえもんズの面々が、列車護衛&エネルギー資源の運搬の任務に就く大活劇。SFやロマンス要素も加わり、短尺ながら濃度の高い一作。
大列車強盗な西部劇ってわけで、アメリカ代表のドラ・ザ・キッドが主に活躍するが、往年のミニドラもかわいいし、最強の質量攻撃を持つドラメッド三世が、お約束のように巨大化キレ芸を見せてくれるのも嬉しかった。
ドラえもんズのいいところは、全員がラスボス級の戦闘力を持っていること。主人公のドラえもんも、チームのリーダーっぽい扱いのキッドですら、コイツらのなかに入ると派手な固有エフェクトを持たない地味めな部類になってしまう。
個性のカタマリな面々の荒唐無稽な戦闘シーンが見どころ。ドラリーニョが転がり落ちてくる大岩をサッカーボールシュートで破壊したところで、もう一個さらに大きいのが降ってくる隕石二連発のドエスなデンジャーつるべおちエンタメ性。
「さて、2個目はどうする?オオノキ。」の絶望感をドラえもんで感じるとは…。でも、ドラえもんズたちの戦闘力を鑑みれば、うちはマダラのイジワル殺法でも、まったく問題なさそう。親友テレカあれば、うっかり無限月詠すら破れそうだもんな。五影も形無し。
あと、ヒロインの女の子がかわいい。藤子F先生のタッチも感じさせつつ、平成初期のあかほりさとるキャラみたいなデザインで、衣装もバリエーションがありよく考えられたキャラクターだと思う。
おばあちゃんのエピソードや生まれた日だとかを描いた短編は、ドラ泣き系させようとし過ぎている脚色が加わっているのが鼻についたりもするから、このくらいの遊びのある軽いテイストが好み。