なすび

一人息子のなすびのレビュー・感想・評価

一人息子(1936年製作の映画)
3.0
冒頭、綿工場ではたらく飯田蝶子の姿だけで泣ける。わたしの中で飯田蝶子はみんなの母、笠智衆はみんなの父。

あいかわらず子どもの動かしかたが上手すぎか!最初の場面の、子どもながらに悩む姿や足ブラブラ、怒られて唇をかんでにらむ顔、足を組んで魚みたいに寝そべっている姿(←超美しい)もいいし。笠智衆の家の次男がベソかいて帰ってきて、「こら、挨拶しなさい」って言われても「イヤダイヤダィ」って体をウネウネしてるのも最高すぎる。ふところから小遣いを出す笠智衆、渡すと泣き止み外へ駆け出ていく子ども。。。😭

「夜泣きのまじない」にと笠智衆に何やらへんな鬼みたいなものが描かれた絵をもらうのに、最初から最後まで一切声を出さない赤ちゃん…!それどころかずーーっと寝ている、生の気配がほとんどない。いちばん最初飯田蝶子が赤ちゃんを見つけるときの赤ちゃん、なぜか顔がうつされない角度で、どう考えても死人の映し方だった。こういうところおづーづこわい。

「見えますか、あれが東京一大きいゴミ工場です。」と、ゴミ工場の煙突から出る煙を見ながら、地面に座り親子の対話、はヤバイ。(この煙突モクモクみるたびに『PASSION』思い出しますね)

このとき笠智衆32歳のなのに、もう老けメイクしておじ(い)さん役してて、例えばわたしの愛しの東出くんが今31歳で、比べるとマジかって思うよね!!!(東出くんの話がしたかっただけ説)
それにしてもとんかつ屋 笠智衆かわいすぎる、、、

おづーづ初のトーキー映画の中で、トーキー映画を見るシーンがあり「これがトーキーというものです」と言ってるのかわいいな。見てるやつ何だろう?めっちゃ面白そうなのだが。ドイツ語だね!

投げられるてコロンと転がる帽子(見ていたトーキー映画の中にもある)

たしかに言われてみれば主人公は折坂悠太に見えてくるし、主人公の妻は黒木華に激似。
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