なすび

悪は存在しないのなすびのネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

花ちゃんの美しさにびっくりした。子どもと思えないほど顔が完成されてる…生まれてから一度も切ってないのかなってくらい長い髪。なのに遠目で見ると体ちっちゃくてポテポテ走ってる姿が可愛い。
花ちゃんが光に照らされて手庇するショットが私の中ではこの映画で一番心が動かされたところだった。あれが見れただけでもこの映画を観てよかったと思えるし、忘れないと思う。

初っ端タイトルがまんまゴダールでテンション上がった。音楽や音も不思議なとこで切れた。

芸能事務所の二人組の車内での会話俗っぽくて笑った。

うどん食べたい

巧の姿にどこか東出昌大を求めてしまう自分がいた(私は東出昌大のYouTubeなんて見たくない。役者としての東出昌大しか見たくない)

『猿の惑星キングダム』のノヴァに引き続きまさか劇場で今年二度目のチョークスリーパーを見ることになるとは…『アイアンクロー』でも見てる可能性高いから三度目なのかも…

(追記)
この日の夜すごくこわい夢を見た。寝る前ずっとこの映画のことを考えている時から胸騒ぎがして落ち着かなかった。劇中流れた血の意味とか、花はなぜああいう結果になったのだろうかとか考えていたら、花が原っぱでスキップしている姿を遠くから撮ったシーンがすごく怖かったことを思い出した。自然は、人を癒してくれるだけのものではない。私のじいちゃんちは山の上にあって周りを森に囲まれていたけど、子どもの自分はそれを美しいとか癒されると思ったことはなくあまりにも静かな森や高い木に囲まれることが怖かった。いつも森を通る時は周りを見ないようにして走って通り抜けた。動物ももちろん出る、しかしそれ以上に自然の持つざわめき、静けさに呑み込まれてしまうのではないかという恐怖。それを思い出した。

(追追記)
他の人のレビューを読んで考えたこと
巧が汲んでいた水は神聖なものだった?あの水を汲むたびに代償として巧は花のお迎えを忘れてしまう?
黛はその水を手で掬って飲んだから、後に棘で手を切ってしまった?

鹿の親子は巧と花であるという考えについて→しかし普通鹿のオスは子育てしないのではないか

「高橋」には鹿(しか)が「黛」には水(みず)がそれぞれ隠れている
そして巧(たくみ)は、たかはしまゆずみの最初と最後の文字(た&み)を持っている。さらに水汲みのくみも…?
↑陰謀論の域です
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