メッシ

一人息子のメッシのレビュー・感想・評価

一人息子(1936年製作の映画)
3.7
母一人、息子一人の家庭の、息子が家庭を築いたまでの話。
父ありきの母親版のような印象。
父ありきよりもシビアに描いている。特に立身出世を果たせなかったと嘆く息子への母親からの一括は泣けてくる。また塩梅で優男で、夜学の教師である事を恥じている。いや、待て待てそれじゃあ教えられている生徒が可哀想じゃないか⁈と観ている側はハラハラするんだけど、そんな時に母親から、お前の性根がいかん!と説教されるもんだから、ズシンと来てしまう。息子の日守新一が可愛らしい顔で優男なもんだから役柄にぴったり。ラスト間際、よし!と一念発起するんだけど、遅えよ!とツッコミを入れたくなる。そんな息子を案じているかのようなダウナーな表情の母親で物語は終わってしまう。
このモヤモヤ感も好き
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