メッシさんの映画レビュー・感想・評価

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ルックバック(2024年製作の映画)

4.0

漫画家、絵が上手くなりたい2人の少女の数奇な運命。

後半の仕掛けはある事件が元ネタであり、そこの描写にテクニックは感じないものの、それまで2人が歩んできたワクワク感をぶち壊すには充分説得力があった。
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(2023年製作の映画)

4.0

信長〜光秀〜秀吉の天下取りの話。

時代劇ミーツみんな〜やってるか〜なノリで壮大なコント劇に。

バカ殿でない大真面目にふざけた歴史映画って楽しいのね!と新ジャンルを確立した感もある。

しかし皆さん
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市子(2023年製作の映画)

3.5

戸籍がない貧困層の女性の不幸な話。

構成が、ある男に似ているような。。。
ミステリーとしてのフックは少し弱めと感じた。展開が勿体ぶった進め方だったので、もう少し驚きが欲しかった。

杉咲花と若葉竜也
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バービー(2023年製作の映画)

3.0

バービー人形の世界で男対女を描く。

ピンクを中心とした極彩色の画とオモチャ的なセットに本格俳優が居てそのギャップはあるんだろうけど、私的に面白さには繋がらなかった。
ってのはまず持ってバービー人形で
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.5

いじっめ子がいじめられっ子になりその罪に苛まれる話。

久しぶりに2回目の鑑賞。
一度目の高揚感と違い、ソファに身体が深く沈んでしまう重々しさが終始付き纏う。

明るくキレイで可愛らしい作画とは裏腹に
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.8

相棒を殺された男がその妹と真相解明、復讐する話。
やっぱりエンディングのこれぞシティーハンターという冴羽獠と香の絡みとあの曲に行き着いたカタルシスは凄い!

そこまでは丁寧にかつ軽快にアクションとサス
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.9

少年たちがジャズバンドを組み、日本の最高峰の舞台に立つ話。

スポ根的音楽映画のマッチ度!
劇中に流れる音楽もいいんだろうな〜
躍動感がすごいよ

ちょいかけ足に感じれたので原作でじっくり読みたいかも
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映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~(2019年製作の映画)

4.0

仕切り直しの新婚旅行先で囚われたひろしを救うため家族が立ち上がる話。

家族愛という絶対軸を添えて、インディージョーンズ的な楽しいアクションに加え、映画卒業やキングコングのスパイスが入りコッテリな味付
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.6

信仰宗教信者3名の無人島生活

男2人、女1人やっぱりそうなるよね〜
というニヤけるエロ展開、コメディ。

ではあるがラストあたりのバタバタはやはり盲信の怖さがダイナミックに伝わった。

何でも演じる
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正欲(2023年製作の映画)

3.7

水に性を感じる不思議な者たちの普通な話。

バラバラの話が最後につながりスッキリとはする。

バラバラの話なのに各々どこか魅力的でぐいぐい観れてしまう。変態チックだからだろうか。

最初のガッキーの淫
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

3.8

若い頃の生霊との恋愛模様。

生霊との三角?四角?関係とは良く考えたものだ。そのアイデアが面白い。

アニメーションの書き込み具合、秩父の風景、そして何よりあいみょんが歌うタイトル通りの主題歌の相性の
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ある男(2022年製作の映画)

3.8

ある男の死をめぐる謎。

死んだ男は誰?というしっかりした軸にさまざまな人生譚が枝葉のように展開していく。

その一つ一つが出来の良い短編のようで見ていて飽きないし、死んだ男は誰?という興味も増してラ
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.0

この映画の感性を感じ取れる当時の90年代の若者はなかなか素晴らしかったんではないか?
と自画自賛

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

孤独な清掃作業の日々を綴る。

何?と思うくらい日本のおじさんの哀愁のようなものを熟知している脚本に圧巻。

そしておじさんの哀愁を120%表現する役所広司に圧巻。

スタンダードサイズで昭和の名作の
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.1

黒柳徹子な幼少期の実話に基づく話。

こういう言い方は安直だけど、泣ける話。

ことさら戦争をダシに泣ける話に仕立てる訳ではなくて、トットちゃんの目線でこの世界が語られて心に染み入る。

それは大人が
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.5

いつ見ても面白い。主演がブスでタケシがクズって組み合わせで飯が何杯でも行ける。
今回見た気づきはファーストシーンがラストシーンでもあるのね

大河への道(2022年製作の映画)

3.6

伊能忠敬逝去後、日本地図を完成させた知られざる者達の物語。

この事実、知らなかった〜。
という意味で面白かった。

伊能忠敬の大河ドラマを作ろうって現代の話から、江戸時代に場面は変わる。ってベタっち
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

4.5

やはり何度見ても面白い!

たけし、チョロの最恐タッグもさることながら、今回のMVPは加瀬亮と小日向文世でしょ〜

何回か見返すとアウトレイジビヨンドまでは小日向文世が主役では?と思えてきた。

色々
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

3.8

到底100年前とは思えぬ大迫力の映画。

ジャンヌダルクの裁判の記録から実録に落とし込むセンスや気迫が伝わりまくる。

ジャンヌの哀しみが伝わるのは何故だろうと考えたが、画角なのかなと思った。

ジャ
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

4.5

何度目かの鑑賞。

いつ観ても最高。

仁義なき戦いを踏襲しつつブラッシュアップ感が半端ない。

ヤクザに限らず社会、会社の縮図なエンタメに共感。

観た際の年齢にもよるが、今観た感想のMVPは椎名桔
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夕方のおともだち(2022年製作の映画)

3.0

衝撃を受けたs嬢を忘れられないm男の話。

原作漫画はきっと面白いのだろう。山本直樹の間をそのまま映画に活かそうとしていて無理が来てる。映像だと間伸び気味。

そこまでこだわる理由もピンとこないし。
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.5

妻に先立たれ、定年退職した頑固者の訳を近隣住人と共に。

トムハンクスらしい役柄。
良いやつだが曲者という。
周りを取り巻く環境がかれに対してソフトで
徐々に心を開いていく、というステレオタイプな話で
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日本暴行暗黒史 異常者の血(1967年製作の映画)

3.2

明治〜昭和にかけてのある性犯罪者の血脈を描く。

時系列順にそのまんまと言えばそのまま。
オチもまあ予想通り。

ただしバイオレンスシーンのしつこさはやはり若松孝二を感じる。

若松孝二の映画だ。

アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

3.0

昨年亡くなった猪木への鎮魂のドキュメンタリー、なのか?

インタビューの相手が薄口すぎる!
良かったのは伯山と藤原くらい。前田は?新間は?長州は?

せめて往年の名シーンをバキバキした編集で観たかった
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

スピルバーグの映画製作に関わるまでの時期の家族の話。

映画の話というよりは、知られざるスピルバーグと家族の歴史を赤裸々に語っていて、わりとえげつなかった。

大好きな母が不倫してしまうという不安定さ
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渇水(2023年製作の映画)

3.0

水不足の為、給水制限がかかる町でのネグレクトなどの社会問題。

原作があるのでなんとも言えないが渇水というネタには惹かれた。

渇水の中、矛盾を生きる小市民を描きたかったのだろうけど、演出や画が想定を
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太陽の墓場(1960年製作の映画)

3.8

戦後の西成区におけるドヤ街の壮絶な話。

実際に撮絵当時の西成の風景が見れる貴重な映像に感嘆する。

その壮絶なロケーションに癖のある名俳優達がこれでもかと投入されていて、面白くないわけがない。

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SAND LAND(2023年製作の映画)

3.6

渇水した砂漠の国で水源を求めて村長と悪魔達が冒険する話。

優しいマッドマックスのような世界観とアニメーションがバッチリ。

作画も良くて見ていて楽しい。

魔物や人間や様々な種族がいて、誤解などから
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.5

関東大震災直後の千葉県福田村で起きた集団殺人事件をベースにした話。

森達也、初の劇映画監督にして森達也監督最高傑作になりそうなくらい素晴らしかった。

常々監督がテーマとしている集団の暴走、被差別部
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春に散る(2023年製作の映画)

3.6

ボクシングで再起を果たす為にトレーナーと組む話。

映画とボクシングの相性は変わらず良い。
ボクシング映画ってエンディングでは必ず一定のカタルシスを得られるから不思議。

この映画は再起を果たすという
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解放区(2014年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリー監督志望の若手の生き方。

監督、主演でここまで嫌悪感を与えられているので、そこに相当な覚悟を感じる。

あいりん地区の近況が見て取れるが、YouTubeなどに比べると若干弱いしさほど
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ブルー・ジェイ(2016年製作の映画)

3.7

高校時代の恋人に偶然会ったカップルの一夜。

モノクロでノスタルジーなアクセル全開で台詞も若干恥ずかしくもあるけど、最後までなんだかノンストップで見れる。

だろうな〜という互いの反応。
推定もう40
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.8

完璧な世界観の砂漠の街に住む妻が、その完璧さを疑い始める物語。

不思議ワールド、ちょっとネジのズレた世界に紛れ込むフローレンスピュー。

といえばミッドサマー。
ミッドサマーに刺激を受けたような構成
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.0

13歳で新しい街で独立をする魔女の話。

圧倒的な作画で街並みが描き込まれているので、映画の世界観に厚みと説得力を与えている。

魔法が使えるファンタジーと思いきや、箒で飛ぶ事しか出来ない不器用な少女
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紅の豚(1992年製作の映画)

3.8

不遇の時代の飛行艇乗りの生き様、但し一人だけ豚。

飛行機じゃなくて艇ってのがマニアックで興味をそそる。

戦時下で我を通しながら漢を競うという宮崎駿にしては熱い話。

恋愛もやや大人向けなクールなも
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.0

土方歳三と新撰組の始まりから終わりの話。

新撰組の成り立ちから終焉までのダイジェスト版といった趣きなので、どうしても薄味に。

各エピソードを満遍なくではなくて何か軸となるものが欲しかった。
土方が
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