れすと

青いパパイヤの香りのれすとのレビュー・感想・評価

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)
2.4
これがミス・サイゴンの10-20年前のベトナムかぁ…と思いながら没入して見た。

でも伝えたいことが何かいまいちよくわからなかった。パリに立てたセットとは思えないほどの写実的な前半、蟻を潰したりお灸を据えたり、細部までありありと。それでいて死や別れは婉曲的に。
一方で後半、かなりセット感があった。しかも最後20分くらいがかなり駆け足で、前半の丁寧なフリが効いてない、、というかなんというか、蛇足にすら思えてしまう。婚約者のシーンは漏れなくコントに見えるし…あと突然の夜這いは、欧米列強によるベトナムの占領・教化のメタファー、、?(ミセスのコロンブスの見過ぎ)

ベトナムの伝統的な暮らしを映す、がメインテーマなのであれば大成功だとは思う
もうこの映画を越えるイメージには出会えない気がする
れすと

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