ちゃくろねこ

酒とバラの日々のちゃくろねこのレビュー・感想・評価

酒とバラの日々(1962年製作の映画)
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はー怖かった〜〜!!私も酒好きなので背筋が凍ったわ。酒は飲んでも飲まれるな!
優雅なタイトルと、ヘンリー・マンシーニの甘いメロディからは想像もつかない、壮絶な内容だった。

ジャック・レモンとリー・レミック演ずる夫婦が、酒に溺れてアル中になり、ずるずると破滅していく。
酒を探し求めて暴れたり、誘惑に負ける瞬間とか、回復期の苦しさとか、二人の演技が迫真すぎて怖い!
脚本としても、依存症患者の考え方や世界の見え方を、冷静かつ分かりやすく描いていて、なるほど〜と思った。(個々のケースにより違うとは思いますが)

ドラッグ依存もそうだけど、カップルが二人して依存症だと、相乗効果でますます悲惨に(つД`)
片方が回復しつつあっても、相方に足を引っ張られる。二人の間の溝を埋めるものが酒や麻薬で、キメてる時は楽しいので二人の仲もうまく行ってると勘違いする。愛を確かめる方法が、ともに堕落することなんだけど、それに気付かない共依存関係。

とりあえず、酒で大失敗したり、記憶をなくした苦〜い経験のある人は、一度は見ておくと良いかもね!私も気をつけよう…
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