マイノリティ

殺人魚フライングキラーのマイノリティのレビュー・感想・評価

殺人魚フライングキラー(1981年製作の映画)
2.8
鑑賞前からハードルを下げて観たので、何とか観れました。

カリブ海のリゾート地に息子と暮らすアンはスキューバダイビングの先生として働いています。

アンの夫スティーブは警察官で一緒には住んでいません。

ある日アンの生徒の一人の遺体が発見されます。

スティーブはアンに生徒の事や授業の様子などを、まるで疑うかの様に問い詰めます。

事実無根なアンは「サメもウツボも人影も無かった」と答え海洋生物学にも詳しい彼女は「遺体を調べさせて欲しい」とスティーブに懇願しますが「検視は警察の仕事だ」と断られます。

その夜、アンにしつこく言い寄ってくるタイラーと共に死体安置所に忍び込み遺体の撮影をします。

自宅で写真を見ながら考えるアン。

写真に写っている遺体にはえぐられたような痕が何ヶ所もあり骨まで齧られていました。

そして彼女が導き出した答えは・・・。

まず、今作は邦題がいいなぁ。と思いました。

分かり易く、これぞB 級(それ以上)って感じがいいです!

全編通して間延びした印象でした。

あとフライングキラーに対して人間が無抵抗過ぎます!

わざわざ殺られにいってるみたいでした。

フライングキラーの造形もチープですが死体なんかは中々良く出来ていたと思います!

そして今作を観れた最大の理由はアンの夫スティーブを演じたランス・ヘンリクセンのカッコ良さにあると思いました!

中でも好きなシーンは「この海には人を殺す魚がいるから今夜のフライ魚祭り(どんな祭りだよ)を中止して欲しい」とアンがホテルのオーナーに訴えるもオーナーが全く信じようとしません。

そこでスティーブはその証拠になり得る、あるモノを出します。

そんな夫の優しさに感謝の目を向ける妻に何とウインクで応えます!

これがめちゃめちゃカッコいいです!

全く違和感もぎこちなさも無くて自然な感じが最高です!

とにかく今作の若きランス・ヘンリクセンを観るだけでも価値はあると思います!

しかし作品としてはかなり雑です。


グザヴィェ・ドラン監督作「mummy」でのカイラを演じたスザンヌ・クレマンの問題だらけの少年を安心させるウインク。

話題にもなったAmazonプライムのCMの滝内公美さんの男の子に向けた優しくチャーミングなウインク。

どうやら僕はウインクに弱いみたいです(笑)