マイノリティ

ブギーナイツのマイノリティのレビュー・感想・評価

ブギーナイツ(1997年製作の映画)
4.1
フォロワーさんの、こまちさんのレビューを拝読し、しかも大好きなポール・トーマス・アンダーソン監督作だったので鑑賞しました!

めちゃめちゃ良かったです!

70年代後半から80年初頭のアメリカが舞台でポルノ映画に携わる人たちが織りなす人間ドラマです!

学校にも行かず、ナイトクラブでバイトする純朴な青年のエディ。

クラブの常連で、芸術性を高めた映画を撮りたいと常々考えているポルノ映画監督のジャック。

ある日、ジャックはクラブで働くエディに魅力を感じ、早速スカウトします。

地元のジムで鍛え、身体も逞しく、肉体に自信があるエディはジャックのスカウトを受けます。

数日後、普段からエディを蔑む母親との口論がエスカレートした末、エディは身体一つで家を飛び出し、ジャックの元を訪ねます。

ジャックの豪邸でのパーティー。
楽しく愉快な人達の歓声。

水着姿の女性陣。

"大人の世界"にすっかり虜になった青年エディは「この身体で有名になってみせる!」
と誓います。

で、あれよあれよと撮影開始。

お相手は、ジャックの傍らにいつも居る、美しくセクシーなお姉様でジャック監督作の常連、アンバー嬢!


今作はポルノ映画業界をベースに主人公エディの数年を分かりやすく描いた作品です。

舞台がポルノだし、下ネタ満載ですが、全体的にポップなので楽しく観れました!

これといって何の特技も自慢する事もないけど、身体の機能だけは誰にも負けない、他を認めさせる才能があるエディ。

ポルノを芸術作品として世に出したい。というジャックの思い。

愛する我が子を元夫に取られたポルノ女優アンバーの苦悩。

いつかは商売人として成功したいという野望を持つ男優のバック。

他にも、僕の大好きな俳優、フィリップ・シーモア・ホフマン!
ジョン・Cライリー、
ウィリアム・H・メイシー、
ドン・チードル
などなど個性的で愛すべきキャラクターが続々出て来ます!

主人公エディを演じた若きマークウォールバーグは勿論、アンバーを演じたジュリアン・ムーアの色気、"ローラーガール"のヘザー・グラハムのチャーミングさも良かったです!

特に良かったのがポルノ映画監督ジャックを演じたバート・レイノルズでした!

彼の懐の広さ!
映画愛!
女性にも優しい色男!

華やかなクラブでのシーンやディスコミュージックもいい!

クスリの怖さなんかも描いています!

ラストも素敵です!

あっという間に観終わった感じでした!

最後に、こまちさんのお陰でこんな素晴らしい作品を鑑賞することが出来ました!

ありがとうございました!