よるこ

光のほうへのよるこのネタバレレビュー・内容・結末

光のほうへ(2010年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

アル中の母に育児放棄と暴力を受けながら育ったニックと弟は自分達で名付けた赤ん坊の弟マーティンを育てていたが、遊びたい盛りでもあり翌朝見たら死んでいた。それが深い傷になっていた二人はそれ以来母の葬儀で再会するまで会うこともなかった。
アナに振られ、暴行で刑務所に入り出所したアル中のニックは弟の電話の後ろのマーティンの声に動揺し、手を傷める。アナの兄で肥満で童貞のイヴァンはニックのセックスフレンドを思い誤って殺してしまう。

一方、一人でマーティンを育てる弟は息子を愛しているがドラッグがやめられない。ニックに母の遺産を全額もらったのにドラッグディーラーになる資金にしてしまい、結局刑務所で自殺。

たぶん30代になった兄弟の、愛し愛され方を知らずに育ち、ままならないとことん転がっていくような日々がつらく、暗い。だけど、どこかかすかな愛を感じる映画だった。
よるこ

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