光のほうへの作品情報・感想・評価

「光のほうへ」に投稿された感想・評価

otom

otomの感想・評価

4.3
不幸まみれの人生から浮上できない兄弟。デンマーク的な背景と共に重い上にとことん暗い描写の連続がかえって一縷の望みを余計に際立たせる。見事なトマス•ヴィンターベアの手腕。良作。
さと

さとの感想・評価

3.5
負の連鎖。
子供がいることでどっかでそれを断ち切れたらいいのに。
タイトルからすれば子供が光なのかも。

テレビのシーンで気づいたけど話がちょっと前後してたりとか細かいところに意味があったかも知れないけどよくわからなかった。
パッケージとはかけ離れた内容やった。初めて赤ちゃんを自分のミスで殺してしまったことによって育児に苦労している最後めっちゃいいお父さんなるんかと思ったら全く違うかったしこんなストーリー見たことない。
二人のエピソードをやって最後結びつけるっていうのもいいけどニックのエピソードをもっと見たかったってのはある。ニックがいい奴やのに捕まってたことあるんやとかミステリアスなところもめっちゃ引き込まれる。
マーティンもほんまいい子役って感じ。親子の熱い関係とか見たくてこの映画手に取ったけど薬とか犯罪の絶望を見た。
Ryoko

Ryokoの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「偽りなき者」には及ばないなぁ。
これでもかと言うほど不幸が重なりすぎる。辛すぎて見なければよかったと思ったくらい。このジャケット写真、悲しすぎる。
母親の育児放棄、少年時代の事件、兄弟が再会するまでのそれぞれの人生、挫折、元恋人への思い、ドラッグに溺れる理由、自殺の理由、、。全てにおいて、あともう少しだけ濃いめに描いてほしかった。
赤ん坊だった弟の死やアル中の母親が彼らの人生に大きな影響を及ぼしているにせよ、幸せになるための要素は転がっているのにそれを拾えずにいる2人がもどかしい。光の方へ向かおうとしてもらいたかった。
ラストの手を握る2人の姿が少しだけ慰めになるけれど、悲しみが大きすぎてしばらく引きずりそう。
菩薩

菩薩の感想・評価

4.1
光のほうへ向かってもその先にあるのは結局闇ばかりで、幼き兄弟を包み込んでしまったその闇は、もうどうしても振り切る事は出来なかった。アルコール依存症の母に育てられた愛を知らぬ二人、ミルクを買う金すらも無く、更に小さな命は儚くも散っていった。それでも父になった弟と、父になれなかった兄、彼らを再び結びあわせたのは皮肉にも母の死で、彼らを更に闇に包んだのもそんな母が遺した大金だった。兄はそれを弟に譲った、愛する弟の為に、弟が愛するその子の為に、かつて守れなかった命の為に、そして何より自分の為に。弟はそれを使った、決して正しい方法では無かったが、愛する息子を守る為に、光のほうへ向かう為に。不公平で不条理な世界の中で、なぜ、どうして、何が、何を、そんな事を考えてるうちに、堕ちて、堕ちて、堕ちて、そうして気づいたらどうしようもなくなって、それでも生きていかなきゃいけない人間ってのは、何を糧に生きていけばいいのだろう。過去の自分は救えないし過去の誰かも救えない、おそらくかつて触れたのとは逆の手でそっと触れる頬、きっと彼はもう誰かを傷つける事はしない、いやできないであろう。その遺された左手で何が出来るか、彼はこの先誰の為に何をして生きるのだろうか、願わくば自分の為に自分を大事にして欲しいと思うし、遺されたマーティンにも光あれと。
櫻

櫻の感想・評価

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邦題が皮肉すぎる。
分かっているつもりなのにできない、手さぐりでなんとか生きてきて、日の当たる場所へ良い方へいきたいのに、暗闇に堕ちていくことしかできない彼ら。愛する術も人との関わり方も何もかもを教えられてこなかったし、知るよしもなかった。勿論彼ら自身がこんな生き方を望んだ訳ではなく、環境がそうさせてしまったのだということ。子は親を選べないし、自力で状況を変えていけるほどの力もないのだから。
たったひとりの息子のマーティンには辛い思いはさせたくないと優しく微笑みながら父として振る舞う姿を見ているとやるせなさで胸がいっぱいなった。消え入りそうになりながら立っているような人にこそ、報われてほしい。せめて、マーティンには。
ぼー

ぼーの感想・評価

4.1
幸せな国デンマークの陰の部分。

幼い時の経験から、子供だけは大切にするっていう信念を持った兄弟だけど、なかなかうまくいかない。子供の死、母の死、友人の死、弟の死。それに右手まで失って、、ニックはどれだけ苦しむんだ。

だけど、それでもマーティンという希望だけは残された。この暗く単調な映画の中でただ一つ貫からていたのは、子供と言う存在への愛情。希望そして愛情があればなんとか生きていける。
そんなメッセージを受け取った。
やっぱり北欧独特の雰囲気好きやなあ。
残酷で痛々しいのに、どこまでも美しい。
兄弟が弟に洗礼を施すシーンとラストが繋がった時の切なさといったらない。そこからのエンディングがまた良いね〜。
ぶんご

ぶんごの感想・評価

3.7
「偽りなき者」と同じ監督でずっと気になっていました。
この監督の特徴で終始淡々と物語が進み、重苦しい映画でした。北欧の国の人たちの現実の暮らしがリアルに描かれていました。
法月

法月の感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

同監督の「偽りなき者」が胸に刺さったので鑑賞。

うーん、重い。辛い。
兄貴も弟も、「光のほうへ」というより「闇に向かって」って感じじゃないか。
なぜそんな生き方を選ぶ?
我が子が大事なら別の道を選べなかったのか?
もどかしい、やりきれない。

思いがけない場所での兄弟の再会。
瞬間交わす笑顔と笑顔。
ほっこりさせられるシーン。
それだけに、その後の悲劇が切ない。

ようやく希望の光のほうに向かって歩き出したかに見えるラスト。
これで少しだけ、気持ちが救われた。

この監督の作品、クセになる。また観るかも。
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