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艦隊を追ってのcometのレビュー・感想・評価

艦隊を追って(1936年製作の映画)
3.6
ハーバート・ロス『ペニーズ・フロム・ヘブン』に引用されているダンスシーンだけはYouTubeで何度も観ていたが、本編を通しで観るのは初めて。アマゾンでBDが800円だった! ストーリーをしっかり追うと、ランドルフ・スコットとハリエット・ヒリヤードの仲直りが超適当だったり、アストリッド・オールウィン(マニング夫人)が急に出て来なくなったり、かなり雑な印象だが、音楽シーンが素晴らし過ぎて 筋のいい加減さは正直どうでもよくなってしまう。前述した『ペニーズ〜』で殺人犯スティーヴ・マーティンが この映画を劇場で観て自身の最悪な状況をひと時忘れることができるのも頷ける。夢見心地とは まさにこのこと。もちろん『ペニーズ〜』は見る夢が美しいほど それが覚めたあとに待つ現実は…という話ではあるのだが。とにかくその Let’s Face the Music and Dance をフレッド・アステアが歌いジンジャー・ロジャースと踊るシーンは圧巻の一言。1936年のモノクロ作品でこんなに うっとりできるなんて…

ベティ・グレイブルとルシル・ボールがちょい役で出ていた。
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