主役の男優さん、田舎者の設定だけどなんとなく育ちがよさそう、お坊っちゃん役の方が似合いそう。
青年はズーズー弁で優柔不断で人が良すぎて…、そして社長さんもテキトーすぎて腹立ってくるが、どちらも役だから仕方がない笑 最後はほのぼのといい話に終わった。周囲の人が面倒見良くていい人ばかりだから成り立つお話。

しかし、いくら喜劇でも口から食べ物を吐き出したり、汚く食べるのはやめてほしい。例えば、瀬川監督の旅行シリーズはよく食事シーンが出てくるが、美味しそうで食欲がそそられるように描かれている。この映画のように気持ち悪くなることはなかった。
映画に衣食住は重要だ。

玩具製造の町工場の社長ハナが、秋田に就職希望の若者に会いに来た。若者は上京、工場は倒産していた。ここから社長、作家、その娘などに会う話になるのだが、若者の成長譚でもなく、ハナ社長の隠れた顔を見せてくれるわけでもない。山田洋次の脚本自体が面白いわけでもないが、大嶺俊順はまた助監督に戻り、78年「俺は上野のプレスリー」まで監督作はなく、78年の作品以降監督作はない。
銀座松竹にて。