皮肉っぽくないラブロマンスを撮らせても良い作品に出来上がっている。
今回の特集上映を見る限り、アレア監督のレベルの高さがうかがえる。少なくとも国内では抜きん出た実力がある。

美しい娘に一目惚れした青年は、代書屋にラブレターの代筆を頼む。娘も、返事を同じ代書屋に頼む。二人のやり取りを代書しているうちの、代書屋も娘に恋してしまい…。青年の代書が、自分の気持ちを伝える手紙に代わってゆく。原作・脚本はマルケス。なぜ、二人は代書に頼らなければならなかったのか。その背景に意味がありそうだ。

NHK衛星第2
1997/01/13