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ドラゴンボール EVOLUTIONのcorouigleのレビュー・感想・評価

ドラゴンボール EVOLUTION(2009年製作の映画)
3.9
なぜこんなにも日々がんばってしまうんだろう

がんばる、という言葉は昔からあまり好きではない
なるべく自分でも使わないようにしているし、人にもそのように声かけしないようにしている

でもどこかで、
無理をしてがんばること=良いこと
努力=美学

のように履き違えている自分もいて、ついつい相手に努力やがんばって、を強要してしまいがち

日々がんばりすぎてしまうのは、がんばらないと1日が終わらないためだ

仕事は正直いくらでもあるし
別に顔色を伺っているわけじゃないが
俺だってサイヤ人じゃないし
ナメック星人でもない

ただの生身の地球人だ
戦闘民族なんかじゃない

ただ、ちょっとは
良く思われたいとか
あの人がんばってるな、とか
思われたいだけだ

また、「頑張る」なんて使ってしまった

膨大な仕事を適当に切り上げて
家に帰れば、家事や子供との時間が待っている

それは、天国でもあり
エンドレスな墓場でもある

結婚しないのは人生の選択の1つであり、子供の頃は将来自分が結婚するであろう事を1㍉も疑わなかったが、
年を重ね、親しき友の中に結婚する人生を選ばない(結果的に、なのかまだ保留なのかは知らない)人達が出てきた事を受け、
私の「親しき10人」の中でも
全く10割が結婚する訳じゃないんだ、と愕然とした事実をここ10年くらいでやっと感じ取り、
せいぜい6-7割、という標準的な世の中の平均値と変わりないであろう割合を目前とし、
そういう人生もあるのか、とやっと思い知ったときにはもう遅い

もうそちらには舵は切れない

また、考えても成らないのだろう

こちらを選んで歩み続けている以上、
あちらの人生はやはりこれからも
考える意味が無いのだ

こちらはこちらで極めるしかない

仕事家事育児映画フィルマークス勉強

1日24時間なんて
誰が決めたんだ

時間なんて足りるわけがない

限界を超えて
ウォォォォォォ
アタタタタタタタ

とやっていくと

悟空がフリーザ達と死闘を繰り返していくところを思い返す

我々自身がヒーローなのだ

ヒーローは困ったときに助けに来てくれる誰かじゃない

自分が自分を助けるんだ
ヒーローは、自分なのだ

我々は、日常を限界を超えて戦うヒーローでありそれはもう孫悟空と変わらない

とっくに10倍も20倍も界王拳を使い
休息と気絶のような睡眠と
猛烈な栄養摂取と
過激な戦闘(各業務)をこなし、
今日も世界平和(家庭平和)のため
命を削って何かを守っている

ハリウッド版ドラゴンボールが
こけるなんて見る前から知ってたが、
本作だけは映画館で観たかった

同じ期待と落胆を
ハリウッド版one-pieceでもやるのだろうが
私はめげない

one-pieceは
自分の投影であり、
映画がコケようと何しようと、
大事なのは
鑑賞によって
自分と家族の栄養にし、
また明日戦うバネにする

それだけのために
私は様々な世界の映画を観る

※仕事は「フリーザ」様
※最強だがいつまでも、戦うのはそれはそれで楽しくもある😄

2009年、鑑賞24本中
11位
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