ジェイティー

ファンダンゴのジェイティーのネタバレレビュー・内容・結末

ファンダンゴ(1985年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

物語はベトナム戦争末期、グルーバーズを結成しバカ騒ぎしていた5人だったが卒業を機に結婚予定のメンバーであるワグナーが徴兵を理由に結婚を取り消すと宣言する、リーダー的存在のガードナーは自身も招集されていることを打ち明け、最後のバカ騒ぎをするためにメンバーを連れメキシコ国境近くのほとりに隠したドンペリを開けに旅立つお話。

若き日のケビン・コスナーが拝める本作
冒頭こそテンション高めに始まりますが、お墓で花火をする罰当たりなシーンを境に楽しさと共にいつまでもバカ騒ぎできない事をみんなが悟っており、漠然とした不安を抱えたまま話は進んでいきます。

スカイダイビングに結構を時間を割いていたりと全体のバランスがそこまで良いとは言えませんが、上述したお墓のシーンで自分たちと同年代の若者が戦死していることを知る箇所と振り返った時に花火の煙と走り回る仲間の影が戦場を想起させているように見えて印象深いエピソードになっていると思います。
クライマックスの披露宴のシーン、ケビン演じるガードナーと元々恋仲だったデビーとのダンスシーンはケビンのロマンス補正と音楽が青春の終わりを感じさせて凄く好きです。

メンバーそれぞれが明確な別れをしない点も個人的な好みです。
ちと古い映画ですが、撮り方も中々センス良く、セスナなどのスタントが何気に凄かったりと90分と短いのでサクッと観れます。
お勧めです。