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ライフ・アクアティックのEDDIEのレビュー・感想・評価

ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)
3.5
海洋冒険家兼映画監督のスティーブ・ズィスー。最新作の構想は“ジャガーザメ”⁉︎前作が大批判に晒される中、彼の元にはジャーナリストや彼の子供だという人物が加わっていき…たくさんの想定外が起こりながら豪華役者陣が織りなす新たな“家族”を描く物語。

〈ポイント〉
・ウェス・アンダーソン作品に欠かせないビル・マーレイのシュールな存在感
・親子や家族という概念に新たな選択肢を提示される感覚
・つい見入ってしまう独特のカメラワーク
・終盤に登場する色鮮やかな海洋生物たち

〈雑感〉
『フレンチ・ディスパッチ』公開に向けて、ウェス・アンダーソン監督作品を総ざらい。
今回は『ライフ・アクアティック』。
ウェス・アンダーソン作品には欠かせない存在となっているビル・マーレイ&オーウェン・ウィルソンはもちろん出演しています。
ちなみに『フレンチ・ディスパッチ』にも2人は出演しているようですね。

本作にはほかにケイト・ブランシェットやウィレム・デフォー、ジェフ・ゴールドブラムなどの大物が続々と登場。
作風は全体的にチープなつくりを感じさせるんですが、やはりそこはウェス・アンダーソンということで、色合いやカメラワークで観る者を惹きつけてきます。

ビル・マーレイ演じる主人公のスティーヴ・ズィスーは海洋冒険家でありながら、映画監督という二足の草鞋。
危険な海域においても映画の撮影を実施するという奔放さを見せます。
今回は“ジャガーザメ”という本当に存在するのかわからないような海の生物を追い求めて、チームズィスーを結成。
しかも突如自分の前に現れたのはスティーヴの息子だという青年ネッド。
果たして彼はスティーヴの実の息子なのか。

彼が本物の息子かどうかも重要な要素ではありながら、家族の在り方も新たに提言するテーマ性が良いです。
終盤は少し感動もしました。
とはいえ万人受けするような作風ではないので、個人的にもそこまでハマらなかったなぁという感想。

〈キャスト〉
スティーヴ・ズィスー(ビル・マーレイ)
ネッド・プリンプトン(オーウェン・ウィルソン)
ジェーン・ウィンスレット=リチャードソン(ケイト・ブランシェット)
エレノア・ズィスー(アンジェリカ・ヒューストン)
クラウス・ダイムラー(ウィレム・デフォー)
アリステア・ヘネシー(ジェフ・ゴールドブラム)
オセアリー・ドラクリアス(マイケル・ガンボン)
ウラジミール・ウォロダルスキー(ノア・テイラー)
ビル・ユーベル(バッド・コート)
ペレ・ドス・サントス(セウ・ジョルジ)
アン=マリー・サコヴィッツ(ロビン・コーエン)
ヴィクラム・レイ(ワリス・アルワリア)
ボビー・オガタ(ニールズ・コイズミ)
レンゾ・ピエトロ(パヴェウ・ヴドフチャク)
エステバン・デュ・プランティエ(シーモア・カッセル)
インターン1号/ニコ(マシュー・グレイ・ギュブラー)

※2022年自宅鑑賞22本目
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