Dana

男はつらいよ 寅次郎紅の花のDanaのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

男はつらいよ第48作目でシリーズ最終回

2021年の4月から一作目を見返し、ここまで来るのに二年弱もかかっていた。もちろん初めてみたときからしっかり内容は覚えていた。それでも涙なしではとてもみれなかった。それはとうとう終わってしまう事にたいしての涙なのか、映画の内容にたいする涙なのかわからなかった。
本当に山田洋二監督が紅の花編を最終回にするつもりで作ったのかそうなってしまったのかは調べてみないと分からないけれど、個人的にはこの作品は間違いなく最終回にふさわしい一作だったと言える。

さくらが寅を説得するシーン。1作目から48作目にいたるまで26年間、さくらはずっと、ずっとお兄ちゃんを心配し幸せを心から願い続けていたのだと改めて感じさせられ、いままで何度もさくらのやさしさには泣かされたけれど今までで一番泣かされたのはこのシーンだった。

48作品、レビューを書いたり書かなかったりしてきたけど映画の感想をこんなに書いたのは男はつらいよ(正確には望郷編)が初めてだった。それだけこの作品には感動させられた。でも、いくら文字数をかいても全ての良さが書ききれることはなかったし、きっとまだまだ理解できていないこの映画の良さがまだまだある。それも含め男はつらいよは間違いなくこれからも見続ける作品になることだろうし、既に自分にとってかなり重要な作品になっている。
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