虚無悲壮に徹しきれない中途半端なエンド
どうやら実話ベースではない短編小説からの脚本起こし。
そのせいかリアル感は全篇通して希薄。
狼の襲撃もどこか納得できない。
生存者同士の軋轢も生煮え。
それでもなんだかんだ言って生き残りは救出されるのだろうとお気楽モードでいたら、なんと「あんれまっ?!」なエンド。
一体何を見させられていたのか、これこそポカーンとキツネにつままれたような気分。
正しく「冴えない男ニ―ソンの白でも黒でもないドヨーンとしたグレイ映画」としか言いようがない。
せめてこちらがもっと絶望的になるような虚無悲壮感を演出できていれば良かったのだがね。
1.3の一つ星
仮に先祖から自然の教えを叩き込まれていたネイティブが一向に加わっていたら、全く違った経緯と結末になっただろうにと残念な気持ちになる。
022105