80年代中盤から後半にかけて日本で幾つか作られた特殊メイクに力を入れたビデオ発売が主のホラー作品群の一つで、飯田譲二監督のデビュー作。
中盤までは当り障りのないドラマ主体で当時の学生達の会話が出て来たりするのですが、リアルタイムではない分大したことのないシーンでも当時のファッションや風景含め新鮮だったりします。そしてメインとなる終盤の戦いはやはり強烈で体から手が出て来たり顔が裂けたり顔からもう一つの顔が出て来たりと異様にエネルギッシュ。
同時期の「GUZOO 神に見捨てられしもの」「バイオセラピー」辺りにも言える事ですが、作品全体としてのクオリティはともかく作り手の熱量を感じ取る事の出来る90年代後半のJホラーブームはるか前のこれら作品群にもう少しスポットライトが当たってほしい所ですね。