このレビューはネタバレを含みます
途中まで「八島がお父さんを殺した」という視点で話が進んでいましたが、中盤以降のどんでん返しがめちゃくちゃおもしろかったです。
無駄な描写がなく、1つ1つのピースが最後にカチッとハマるのはさすが東野圭吾原作だな~と思いました。
途中までは評価5だと思っていたのですが、以下の点が気になったので評価4にしました。。。
①八島が結局お父さんのものを盗んでいる
ここについては作中でも「ガッキーのお腹の子のため」「その後ガッキーに償いの電話をしている(それがミスリードにもなっている)」という形でフォローされていますが「いや、でも結局盗んどるやん!?」ってなりました…( ´•ᴗ•ก)
②凶器の指紋が拭き取られていたのが謎
ここのシーン、誰かが拭き取る描写があったっけ…?となりました。何度か該当してそうなシーンを見直すも、確認できず。
お父さんが拭き取る余裕はないし、突発的に刺した杉野がそこまで頭回るとは思えないし、八島が拭き取る訳もないし……
指紋が出ていないことが八島犯人のミスリードに繋がっていたので「どうして指紋が拭き取られていたのか」の描写がないのが気になりました
(原作では解説されているのかも?)
③劇団ひとりが可哀想
劇団ひとりが事故を隠蔽したことを加賀にめちゃくちゃキレられていましたが、個人的には劇団ひとりには同情しました。。。
劇団ひとりは「事故後のインタビューで叱りすぎたことを謝罪している」ので、あの事故において1番泥を被っていたと思います。
それは作中でも語っているとおり「子どもたちの未来を案じて」だと思います。劇団ひとり的には、子どもたちがやったことを告発した方が、受けるダメージは小さいと思うので。自己保身ではないと思います。
(それでも不行届で追及はされるとは思いますが……)
事故において実質的に全責任を負った先生が、加賀からぶち怒られてたのは結構可哀想でした(`;ω;´)
まぁ結局この人のせいで、八島やお父さんが死んだようなものですが…
という感じで気になる部分はありましたが、全体を通してめちゃくちゃおもしろかったです!!