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日本の青春のcsmのレビュー・感想・評価

日本の青春(1968年製作の映画)
5.0
男の人生カバンに詰め込んで同時進行する現在過去未来。ある地点でふっと過去が追いかけてきて始まる藤田まことの心の旅路。五万人くらいで食事してる防衛大、悪に徹する制服人間・佐藤慶、両手で掬ったおかきを分け合う黒沢年男とワコちゃんが体現するヤング世代とわかりやすいながらも、あっちとこっちを繋ぐ橋に男女を配置したり昔の恋に追われる姿を更に削ぎ落とし、またいらんものごっそり乗っけたのが化石なのかもと思ったりで勝手に楽しい。発明おじさん花澤徳衛の痴漢対策悪臭下着も最高。三島雅夫のナレーションと呼応するヴェーラの妖精たちがウェットな空気に鱗粉を散らし、唯一無二のマジカルワールドを作り出していた。
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