湯っ子

丑三つの村の湯っ子のレビュー・感想・評価

丑三つの村(1983年製作の映画)
3.8
何度かTLで見かけていた、このエロいジャケット。でもね、なかなかこのジャケは映画をうまいこと表現してる。この主人公の頭の中は、この女たちとのエロいことでほぼほぼいっぱいなんだもの。エロいことで頭いっぱいなのは、人生が虚しいからだ。主人公の側に立つなら、彼は時代の価値観や、村人たちの圧力に人生を奪われたともいえる。
「津山三十人殺し」という事件を知ったのは、山岸涼子の漫画からだった。もう手元にないんだ、また読みたいな。先日、フィル友さんたちとコメ欄で少女漫画の話をしていて思い出し、ジャケで敬遠していたこの作品を鑑賞。

「無敵の人」ができるまで。
古尾谷雅人が、繊細で優しい青年から、徐々に狂気が見え隠れするようになり、やがて完全に狂気の人となる過程をみごとに演じており、見応えがあった。
それから、10代の頃たまたまつけた深夜のテレビで見ためっちゃエロいシーンが、この映画の池波志乃のシーンだったことが判明したのも嬉しかった。
湯っ子

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