とみすけ

スキャナーズのとみすけのレビュー・感想・評価

スキャナーズ(1981年製作の映画)
3.9
超能力者は英語でサイキックス。
この映画ではスキャナー。スキャナーって…。この映画での超能力とは?

デヴィッド・クローネンバーグ監督の新作『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』が気になり、クローネンバーグ作品をサブスクで探すとありました。『スキャナーズ』!1981年の作品。他に有名なのは『ヴィデオドローム』が1983年。『ザ・フライ』が1986年。いまだに現役の80歳。カルト的な作品というか、クセがある作品群ですね。『クライムズ』鑑賞に合わせて深掘りしたいです。

映画鑑賞で感じた良い点を並べると
・作品時間が約100分
・1981年とは思えない映像技術
・古臭くないテンポ
・ジャックニコルソンにしか見えないマイケル・アイアンサイドの演技(よく見たらトータルリコールやスターシップ・トゥルーパーズの人だ)
自分が生まれる前の映画だが、今見ても引き込まれる映画だった。これはファンになる。中毒というか、クローネンバーグならではの世界があるのだと、容易に想像できた。

初っ端から有名らしい人間の頭部爆散を見て、凄まじいものを感じたが、アクション面だけなら地味なとこもあった。ラストのサシの勝負は、監督のこだわりと人体破壊映像技術の最先端で表現された最強の睨めっこであった。

スキャナーとは、情報を読み取りデータをPCに転送するもの。この映画での超能力は相手の脳を読み取る、コンピュータを読み取るという形で表現されている。派手さはないがなんと恐ろしい。この力がラストのどんでん返しにも繋がるんだな。
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