たまにはこういうハートウォーミングな映画も。と思って内容を知らずに観たのだけれど、アメリカの移民問題がテーマの考えさせられるような作品だった。ニューヨークに住む移民たちの肖像と移民局の無慈悲さ。入管拘置所に収容された彼を助けようとする主人公の老教授。そんな教授の気づきと言葉。この映画はエンタメ映画では無いからもちろんハッピーエンドにはならない。息子は送還され、その母も国へと帰ってゆく。ラストに映し出される空港に掲げられた巨大なアメリカの旗は徐々にフェードアウトしてゆく。この手の作品はあまり観ないのだけれどこれはとても良く出来ている。とても質の良いドラマ。
