このレビューはネタバレを含みます
脇役俳優と言われたリチャード・ジェンキンスの初主演映画となった作品。
妻に先立たれ、心を閉ざしてしまったウォルター。出張先の在宅アパートでまさかの出会いを迎える。
ジャンベを通して心温まる物語かと思いきや…。
不意を突かれてしまう展開に困惑してしまいました。
そしてはじめて、この映画のテーマの重さを把握。
どこまで耐えればいいのだろうか。この怒りをどこに向ければいいのだろうかと、終始やりきれない時間に支配されます。
ウォルターが地下鉄でジャンベを叩くシーン、まさに怒りを代弁してくれたかのようで少し気が楽になると同時に、抑えていた涙が溢れてしまいました。