鳥取

スペース カウボーイの鳥取のレビュー・感想・評価

スペース カウボーイ(2000年製作の映画)
3.5
お前らは若い頃何になりたかったですか?何を成そうと夢を見ていましたか?そしてその夢は叶いましたか?ぼくには夢がありました。そして叶いませんでした。叶える熱意を失ってしまったんです。おそらくお前らの大半は若い頃の夢と決別した人生を歩んでいるんじゃないかと思っています(違ったらごめんね)。
この映画の登場人物たちも、夢破れるんです。宇宙に行くという夢が。しかもあんな形で。そしてその夢を燻らせたまま爺さんになってしまうんです。ただしプロフェッショナルな爺さんなんですけどね。
その爺さんたちが、とある事情で数十年越しで夢を叶えるチャンスが巡ってきます。周囲は「年寄りの冷や水」ということでなまあたたかい視線を爺さんたちに注ぎます。デジタルな最新技術にはついていけない。でもアナログの技術に関しては「昔取った杵柄」といった風情で若者を圧倒するわけです。爺さん格好いいよ爺さん。
夢破れて拗らせた爺さんが再び夢を取り戻す・・・だけどそこはイーストウッド映画ですので、大団円とはいきません。夢を叶えた代償、というわけではありませんが、、、
Fly me to the moonの曲が流れるエンドロールが渋いです。燻ってる大人が観るべき映画ではないでしょうか。
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