Toineの感想文

大アマゾンの半魚人のToineの感想文のレビュー・感想・評価

大アマゾンの半魚人(1954年製作の映画)
3.8
【パーソナルスペースを侵さないでって話】
こちらの作品から距離感と棲み分けって大事だよという教訓を得ました。
人間はいつだって身勝手なんだから。

最近サンリオのハンギョドンが気になって気になって仕方なくてネトストしていたらいつの間にかこの映画のDVDをポチっていました。
これは恋だと思います。

ハンギョドンはサンリオ所属なので世間の皆様から愛される化け物ですが、今作の半魚人はアマゾンにやって来た人間たちに勝手にお家(日本語字幕では沼でしたが正確にはラグーン)に侵入され見た目をドン引きされ好き放題されて可哀想でした。
同じ種族?でもここまで扱いが違うのかと。
半魚人は何も悪いことしてないのに…泣けてきます。
そしてハンギョドンの自己プロデュースの上手さ。わたくしも見習いたいと思いました。

あ、でも探検隊メンバーのヒロイン美女に執着して何度も連れ去ろうとしてたわあの半魚人。
しかし人間が彼の縄張りを踏み荒らさなければこんなスケベ心は生まれなかった訳で。
やっぱり半魚人は悪くない。
私は化け物の味方です。

この作品をクリップした方全員が気になっていらっしゃるであろう最大の見どころ、半魚人のデザインが素晴らしいこと!
冒頭の水かきのついた手の造形に感動いたしました。
特撮レベル高し。
まじで必見でございます。
しかも水中の半魚人も何気に泳ぎがめちゃめちゃ上手いんです。
ほとんど息を吐くカットが無くて口から泡が出ないので中の人は海女さんみたいな職業の方が演じているのかなと思いました。
かなり潜水が上手な方なんだろうなと。

最近おすすめして頂いたデル・トロ監督の「シェイプ・オブ・ウォーター(2017)」の元になった作品というのを後々知り運命的なものを感じております。どきどき。
色々と興味深い部分が楽しめたので結果DVDポチってしまって良かったなという気持ちでございます。