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カポネ大いに泣くのotomのレビュー・感想・評価

カポネ大いに泣く(1985年製作の映画)
5.0
15年振りくらい。日活時代と浪漫三部作とが上手い具合に混ざり合ってる印象は変わらず。清順作品には珍しい井上堯之劇伴ってのも新鮮。ともかくは田中裕子が全てのシーンでイイ女に撮れていてまぁ凄い。で、隣の墓であの世でジュリーと結ばれる(結婚前)みたいな意味深ネタとでやりたい放題な具合。浪花節→チャップリン →天井桟敷みたいになるショーケンの役者魂は見事と云うしかない。全体としては大和屋竺っぽいのかぽくないのかよく分からない脚本と何やらカオス度マシマシな清順節なんだけど、面白いのは変わらん。これの5年後くらいにウチの父親が米国で夜の大統領と写真撮ってきたと思うと、何か胸熱。
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