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ブリッツの2049のレビュー・感想・評価

ブリッツ(2011年製作の映画)
2.2
警官ばかりを狙った連続殺人犯と粗暴な暴力刑事の攻防を描くサスペンス映画。

正義感が強く悪事を働く人間は有無を言わさずボコボコにする暴力刑事をステイサムが演じていて、正にハマり役。

冒頭車を盗もうとした3人組の若者をホッケースティックでタコ殴りにする様は完全にやり過ぎで期待が高まるが、残念ながらアクションは全体的に少なめ。少なめというかほとんどないのでアクションを期待して観ると肩透かしをくらいそう。

警察が無能すぎて辟易する。警官殺しの動機に気づくの遅っ!ステイサムがゴミのように扱う浮浪者のほうが簡単に犯人に辿りついてて笑う。

婦警とギャング少年のエピソードが本筋に一切関係ないのにそこそこ尺を取るのでイライラ。ルーク・エヴァンズに車の中で突然怒り出す婦警に驚愕…度を越したメンヘラぶりにドン引き…
全部削ぎ落として80分の映画にした方がずっといい。

エイダン・ギレンの小物感、サイコ感はいいが、結局ただのアホでしかなく、警察の無能さが際立つシナリオになってしまっている。

ステイサムがパディ・コンシダインに突然ブラックアウトするんだ、という相談をしに行く件が違和感強すぎ。なんで来たばかりでゲイだと罵ってた上司の家に行く?
相談するなら仲が良いであろうマーク・ライランスじゃないの?
伏線となるパディ・コンシダインのセリフを言わせたいがために無理矢理つくったようなシーンになってしまっている。

終盤で犯人宅前で張り込みをしている刑事にステイサムが状況報告を求めるシーン、作り手の真意は分からないが、観客を欺くためだけのシーンだとしたら非常にお粗末な手法だ…

面白そうな雰囲気を纏った面白くない映画といった感じ…
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