イカれた悪党と正義感の強い荒くれ者のはみ出し刑事。この感じは「ダーティハリー」っぽいすね。地味な犯罪サスペンス。
警官を狙った理不尽な連続殺人が発生。無能な警察が手荒な犯行をする悪党の尻尾を追いかけ回す。ステイサム作品ながらアクションが少ねぇ、、正直盛り上がりはせんなぁ。無意味なエピソードもあるし。
でも構図が良いかな。弄ばれる警察とは対照的に、世間の注目を浴びる悪党。ようあるパターンやけど、これが生きて終盤の展開が盛り上がる。ゲイ警官とステイサムのバディがうまいこと落とし前をつけてくれっからスッキリしますよ。冷たく映る、不穏感が色濃いロンドン。そのじっとりした雰囲気が物語をええ感じに引き立てますね。
まぁ何やかんやで、ルール無用の狂犬デカを演じたステイサムが渋くて良い。タイトルの「ブリッツ」は、《稲妻》という意味で、サイコキラーが名乗るあだ名。そんなけったいなネーミングの悪者に対してステイサムの一言「何だそりゃ」。この小バカにした、すっとぼけ感笑。何気ない場面やけどニヤリとできてツボやわ。
