カラン

惑星ソラリスのカランのレビュー・感想・評価

惑星ソラリス(1972年製作の映画)
5.0
今度、プロジェクターを導入してみようかと思い、この『惑星ソラリス』と『インランドエンパイア』と最新の録音のオペラの3つのBlu-rayディスクをこっそり持って、プロジェクターの視聴ができるところに行ってみた。

スクリーンは100インチで、プロジェクトターはソニーのVPL-VW255と、JVCのDLA-V5を視聴した。前者は50万くらい。後者は約70万。興味のない人には尋常じゃない値段であるが、この両機はネイティブ4kと呼ばれ、アップスケールなしで、4k規格に準拠した画像を表現できるプロジェクターなのである。ネイティブ4K仕様のシリーズで一番安いのが実はこの両機なのであり、これより安いものも、いくらでもあるのだが、せっかく大きなスクリーンに映すのに画質が悪くなっても面白くない。

そういうわけで、この2つを視聴した。なお、アンプはDENONの8500(40万)、スピーカーは5chがB&Wの700シリーズ(100万)、ウーファーはイクリプスの真ん中のやつ(25万)、上にスピーカーが4つだった。まあ、常識的に考えると高級品に囲まれての視聴ってことになる。

今、帰宅して、早速、自宅のシステムでタルコフスキーとリンチを両方とも再生したが、自分のパナソニック製有機ELのほうが、いいなぁ。風合いが。ソラリスの水草も、インランドの黒も。おまけにB&Wのスピーカー5chより、うちのモニターオーディオのgold200の2chのほうが感じるなぁ。ソラリスのバッハも、リンチの謎の低音も。確かに、サラウンド特有の包まれている感がないけどさ。


それにしても、うーむ。『惑星ソラリス』は最高の最高だなあ。


お店の人たちがやたらとUltra HDを再生できるプレイヤーを推してきた。映画好きとは『レヴェナント』をUHDで観たいと思っている人のことだ、と店のおじさんは思い込みでいるみたい。

なんかな〜、文化度が。
カラン

カラン