機関車の擬人化絵本(阿川弘之)をアニメ化。SLブーム華やかな1974年当時、SLが既にロートルだったのは分かるんですが、擬人化デコイチのおっさんフェイスはどうなんだ。
デコイチファン少年・正くんとデコイチ・やえもんの友情が描かれ、老いた…もといロートル機関車の働きぶりが見どころ。正くんは機関士のお父さんを脱線事故で亡くし、デコイチやえもんが成長を見守ってくれていたのです。
稀に見る動機の鉄道ファンギャング団(「これで日本全国の電車に乗れるぜ!」)にハイジャック(やえもん曰くレールジャック)された電車(スネ夫ポジションの嫌な奴)を、勇敢にも正くんとやえもんが助けに向かい、やえもんはロートルの根性を見せてくれます。
なぜか機関士はネズミだったりこれまた擬人化の範囲が無節操。機関車やえもんを侮辱する若手勢(いわゆる電車)には新幹線のぞみの姿も。子供たちのヒーロー格である新幹線までイヤなやつにするとは当時のSL人気はすごかったのね…
かなり実写パートが多いので鉄道ファンのひとは間違いなく胸熱映像かと。吹雪の脱線事故はあれどうやって撮影したんだ…ミニチュアなのかな。かっこいい。
オープニングの歌がまたとてもワクワクするのですよ、夢がある。70年代東映アニメは歌がいいですね。