はる

ポセイドン・アドベンチャーのはるのレビュー・感想・評価

3.8
アカデミー賞の追悼コーナーを毎年しんみり見ているんですが、明日はあのコーナーにジーン・ハックマンも加わるのでしょうか😢

悪役が多いイメージですが、このジーン・ハックマンは頼もしくてかっこいい牧師でした。

「ひざまずいて神に祈るだけではうまくいかない」
と発言して聖職者の権限を奪われたスコット牧師。アフリカへ左遷され大型客船ポセイドン号で移動中でしたが、海底地震による津波で船が転覆。
乗客らを誘導し船外への脱出に挑みます。

どちらに逃げれば助かるのか?正解が分からない迷える子羊状態の乗客を誘導する姿はまるで十戒のモーセのようでした。

数名の乗客が救出されるわけですが、このラストシーンは、神に赦された民が天を見上げるような構図に見えるんですよね。
キリスト教徒ではない私でもちょっと神々しさを感じました。

乗客らのドラマも丁寧に描かれていて感情移入しやすいし、転覆して上下が逆さまになった船内の光景も面白いです。


※ジーン・ハックマンの訃報を聞いて再鑑賞しました
初回鑑賞は2024/5/29 BSプレミアムシネマ
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