塩湖

ゴールデン・エイティーズの塩湖のレビュー・感想・評価

ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)
4.0
ショッピングモールの中を捉えるカメラに映るか映らないかの判断を人々が自発的に行ってるような珍妙な芝居感が見ていて楽しかった。ミュージカルの場面に散りばめられた足音は夢の夢性を絶えず削り取る。それがなんだか可笑しい。そしてさいごに彼女たちが初めて外へ飛び出していくくだりが凄い。自動車や通行人の往来を認めてようやくモールが単なるモールであったことを知る。そんなふしぎな安らぎを味わった。ただ結局、彼女たちをフレームから外さないままエンドクレジットに突入することで、映画が世界の広がりを示唆しきることなく終わるのが少し怖くもあり、強烈に印象に残る。
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