「あの時こうしてれば〜」系譜の究極系。外見はポップで明るいミュージカル映画なのに、意外としっかりズブズブ三角関係モノやっててめちゃくちゃ驚いた。セイリグが後悔を抱きながらも、それを隠してこれから先の人生を今の旦那と歩んでいくというミュージカル映画とは思えないようなダークな展開にはアケルマンの病みっぷりが見えて良かった。誰ひとり物語が終わってからその先の未来が見えないのが観客の想像を掻き立ててくれる。マドちゃんの同僚が「細っこい体にマッチョな心」って歌いながらマドちゃんの彼氏のこと死ぬほどdisってたのがいちばん面白かった。