モーツァルトの原作オペラの舞台はスペインのセビリャ。映画は、ドン・ジョバンニをジャコモ・カサノバに見立て、場所も18世紀ヴェネツィアに設定を移しています。
ダ・ポンテ三部作のうちの一つとして有名な本作ですが、脚本にはまさにジャコモ・カサノバも協力していたそうです。かく言うダ・ポンテもヴェネツィア出身なんですね。
オペラ映画は、パリオペラ座総監督ロルフ・リーバーマン氏からの依頼でジョセフ・ロージーが監督したそうです。配役も、当時のパリオペラ座を中心に活躍していた豪華歌手陣とのこと。
制作のきっかけのひとつは、ベルイマン監督のオペラ映画「魔笛」の素晴らしさだったとのこと。
アリアはレバノン教会で録音されたもの、レチタティーヴォは撮影時の生演奏と歌唱で録音されたものだそうです。
序曲のシーンが、ラストに効いているという演出でした。やっぱり、騎士団長が登場する場面の音楽はすごいですね。
DVDで視聴しましたが、特典映像のメイキングや25年の時を経てのリマスターに関する製作陣の苦労話は、非常に興味深かったです。
メモ
先日鑑賞した「仮面の中のアリア」のジョゼ・ヴァン・ダムさんがレポレッロ役で出演していました。