中学生の頃に見ておもったことは、「わけがわからない。何が名作なの?」こんな感じでした。今思えばそれこそヒッチコックの狙いだったのでしょう。
わけがわからないまま、鳥が人を襲う。言ってしまえばたったそれだけの映画です。
しかし、たまに襲撃が止まったかと思えば、小屋の中にいる人間にまで攻撃をし掛けても来ます。そして襲撃のレベルは徐々に高くなって行き、ラストでは見渡す限りの鳥。その鳥が何もしない。
そう、次は確実に逃げられない襲撃が来るのです。意味もわからぬままに。
本来鉄でできた車は鳥がぶつかってきても負けはしませんが、今回の車はなんと頼りなく見えることか・・・
頭が追いつかない恐怖。非リアルにして非常にリアリティの高い不思議な作品。さすがはヒッチコックですね。