ヴぇる

鳥のヴぇるのレビュー・感想・評価

(1963年製作の映画)
2.9
正直言ってしまえばヒッチコックの主題は万人の興味を引く(今回なら鳥)が人間模様はあまり上手く無いように感じる。
ハッキリ言えば鳥以外のシーンは本当にただの会話でしか構成されておらず、何故襲われたのか、何故殺されたのかという疑問を追求する気にもならず終始退屈だ。

当時としては最高技術のナトリウムプロセスという手法らしいが我々には何故合成のように見えるのに奥行や役者の前に来たりするのか?という疑問が出る。
これこそがヒッチコックの作り出した世界であり愛される所以なのだろう。
実際これほどの鳥をどう手懐けたのか、その辺には非常に興味をそそる。

がやはり内容は特に面白いものではなく、結局取りに負け敗走するという結末なので傑作と言われる所以が分からないまま終わってしまった。
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