たっかん

キューティ・ブロンドのたっかんのレビュー・感想・評価

キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)
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こんなふうに頑張れる人って尊敬するし、すごく好きだな~って思いました。かっこいい!パワーをもらえる、素敵な物語でした。

“常に自分自身を信じること”

いろいろあっても、それができるといいよね。なかなか難しいけど。主人公のエルはきっとこの先、それができるんじゃないかなと思いもします。どうかな?笑……って、この映画って続編もスピンオフもあるんですね。どうなっているのか楽しみです!ミュージカルも観たいな~。ミュージカルを観たい。ミュージカルが観たいです!


……でも、映画の評価としては、これは難しいなーー。手放しで最高だったぜ!とは言えないです。ある特定のシーン描き方さえ違ってたら、スコア5でしたし、この気持ちのもやもやも無かったし、最後の名言もスっと入って、エンディング曲でテンション上がって終わる事ができたんだけどな~。

気にし過ぎかもしれない。でも、すごく引っかかってしまった。そこ笑っていいの!?って思った。居心地の悪さを感じた。裁判における秘密を隠せないのことの残虐性に、胃が痛んだ。残虐ですよ本当に。って思っちゃうけどなー。

このシーンさえ無ければ、笑えて、感動できて、パワーももらえる素晴らしい映画だったのにな。

ふう。

時代考察的になるほど~っと思ったのは、当時のジェンダー事情。大学のお偉いさんがたは皆中年以上の男性で、お偉い弁護士がコーヒーを頼むのはいつも若い女性インターン。ブロンドはバカで静的に魅力的だという社会一般の偏見。そしてゲイへの偏見。

これどうですかね?この映画が作られたのが、2001年。少しは変わってきているのかな。特にアメリカはけっこう変わってきてるんじゃないかなって思う。日本は?ね~。

----------------以下ネタバレ--------------


















インターンに来た女性学生が会社の担当から受けるセクハラの割合の高さが先日にニュースになりました。クソだなーって思いました。この映画でも、教授によるセクハラがありましたね。本当にクソだなと思いましたね。もちろんセクハラ自体もですが、彼女がこれだけ頑張って頑張って、ようやく外見ではなく、内面や実際の努力で得た成功体験を踏みにじった。それが本当にクソだと思った。

彼女すごいよね。振られて、振られて、周りからからかわれ、いじめられ、やっと手にした実感が醜い邪なハラスメントによるものだと分かって、やっぱりブロンドへの偏見は厳しくて、壁の多さたるや。(ま!外見がタイプだったってわけじゃないと思うけどね!優秀さがにじみ出る場面も多いし、あの怖い女性教師からも、イケメン知的ナイスガイからも認められていたし!見ている人は見ている!!)でもそれでも、かかんにその壁に挑んでいく姿は、本当にかっこよくて尊敬します。
彼女は、コミュ力も高いし、美人だし、すごい明るいし、勉強もできるし、まー、スクールカースト上位の超陽キャって感じですかね。そういう雲の存在というか、自分とは全く違くて、もうすでにすごいじゃんって人でも、こんなふうに逆境があるんだなって思った。生きていれば、当たり前のことかもしれないんですけどね。そりゃああるよ、人それぞれいろいろって。

最初の方に書いた「特定のシーン」というのは、法廷でのゲイの人への聞き取り(専門用語ワカラナイ)のところです。そりゃあ、被告人と寝てたとか嘘ついてたこいつが悪いし、嘘が暴かれればみんな驚くし、うまいことネタになっていればそりゃあみんな笑うよ。それは分かってはいるけど、「うわ!あいつゲイだったんだ~!wwww」って、ゲイを笑う要素、ゲイだとアウティングしてしまったことへの笑いの要素、ありますよね!?ない!?や、俺はあると思いますよ。そこがね、ほんとに、個人的には無理だった。気にし過ぎかもね。誤解してるかもね。「人を第一印象で判断してはいけません」……て、最後言うじゃない?ちょっとつらかったかな~。

って感じ。


でもね!!!最後のセリフ好きだな。1番大切なのは、

“常に自分自身を信じること”

そうだよなあって思った。難しいじゃん?自分自身を信じるって。しかもつねに!!

信じたいな~って思った。無理かもしれないけど笑。でも!!ってね。