オーウェン

それでも生きる子供たちへのオーウェンのレビュー・感想・評価

それでも生きる子供たちへ(2005年製作の映画)
3.9
ユニセフが資金提供して主役は子供たち。
甘ったるいお涙頂戴の話かと思いきや、意外にも硬派な7話。

個人的には3、4、7話の3つが印象に残った。
3話はスパイク・リーらしい鋭い視点とN.Y.を愛して病まない思いが結実している。
マジック・ジョンソンのポスターで訴えかけるH.I.Vの現状。
そして子供にまで降りかかった悲劇から、その後のわずかな希望に救われる。

4話は兄妹による生きるための仕事。
稼ぎにやってきた都会との対比が効果的に効いている。

7話は本当にジョン・ウーが監督したのかってくらい(笑)繊細な物語。
心を忘れた女の子と運命に翻弄される女の子。人形に花にピアノ。
小道具が巧みに心理を左右し、お互いを共有させる。

全7話全てに共通しているのは子供たちの笑顔に他ならない事は言うまでもない。
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