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菊次郎の夏のmomohideのレビュー・感想・評価

菊次郎の夏(1999年製作の映画)
3.6
「菊次郎だよ、バカ野郎」


北野武といえばヤクザものなんだけど、この映画は1番苦手なものを撮ろうと思って制作したらしい。
とゆうわけで珍しくヤクザの「ヤ」の字くらいしか出てこない基本ほのぼのしたロードムービーに仕上がっております。

菊次郎(ビートたけし)のダメおやじっぷりが良い。
とにかく口が悪い。
金は勝手に使う、寄り道し放題。
だけど要所要所に彼の優しさが感じ取れてやっぱり良い人なんだなと思う。
たけし軍団も多数出演してるからか素のたけしがちょいちょい出てて面白い(演技中に普通に笑ってるし)

少年役も全然美少年じゃないのも好感持てるね。
ただ彼の見る夢の映像は良く言えばアーティスティックなんだけど、悪く言えばよく分からない映像になってしまいそう。
ここら辺はこの映画に何を求めているかで評価の別れどころ。

まあ、目を閉じて見る夢なんてよく分からないものなんだけどね。
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