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都会を動かす手
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『都会を動かす手』に投稿された感想・評価

この映画を早くDVD化してもらいたい。若しくはどこかの名画座で上映してもらえないものか。ヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞した傑作だが,日本での知名度はゼロに近い。
そもそも監督のフランチェスコ・ロージが不思議なほど日本では名を知られていない。三大映画祭全てでグランプリを獲った巨匠にしては淋しい扱いではないか。
この映画を幸運にも私が観られたのは,その昔TBSのダイヤモンドシアターで放映されたことがあるからだ。そして当時まだ映画を観始めてから日の浅かった私に強烈な衝撃を与えたのがこの映画なのである。
その時は気が付かなかったが,本作の特徴は徹底したリアリズムにある。しかもその手法の根底にはネオレアリズモがある。そしてロージはかつてヴィスコンティの助監督だった。
ネオレアリズモは戦争の爪痕という現実を克明に記録する意志から生まれた。ということは製作者にそのようなパトスを与える戦争が遠く隔たったものとなるにつれネオレアリズモは変質していくであろうことを意味する。実際にロッセリーニもデ・シーカもやがてはリアリズムとは別の世界を模索していった。
ロージはそのリアリズム意識を継承した映画作家で,ネオレアリズモ以後のネオレアリズモ作家と言って良い人である。ロッセリーニやデ・シーカは戦争による貧困の中に社会批判の契機を見出したが,ロージは復興が戦争の傷を覆い隠してかつ隠しきれぬものを見逃さなかった。政治,汚職,マフィア....後に彼は『カルメン』など文芸映画にも手を出すが,60年代までの彼は執拗に社会の暗部を写し続けた。硬質で容赦のない彼の画は,渇いたスコアと相俟って,アメリカ映画のメルヘンに馴らされていた観客を黒い光で貫いた....
因みに本作はマルコ・トゥリオ・ジョルダーナの『ペッピーノの百歩』の中で言及されている。あの作品はリアリズムに徹しきれなかったきらいがあるが,しかし監督のネオレアリズモへの想いが伝わってくる映画だった。合わせて観ることをお勧めする(って観れないんだけど)
2022 11/22 フランスの映画館で観た。地味なイタリア映画だったけどオープニングのシーンは良い。