ヤフー映画難民

博士の愛した数式のヤフー映画難民のレビュー・感想・評価

博士の愛した数式(2005年製作の映画)
3.2
全編に渡って「いい映画作ってるでしょ」みたいな雰囲気があり、肌に合わず。

役者は全員「演技している」というのを感じてしまう不自然さ。
特に深津絵里。
どんな時もニコニコ、ハキハキ喋っており、1種類の感情しか持っていないサイボーグ人間のように感じてしまった。
ただ、これは役者の責任ではなく、監督の演出のせいかもしれない。
本当に演技に関してはみんなキツかったが、寺尾聰だけはうまいと思った。
見ていて、話し方や動作がとてもナチュラルに感じる。

ストーリーは吉岡秀隆が生徒に語る回想みたいな感じだが、いきなり先生が自分の思い出話を語り出して、生徒たちはつまんないとか思わないんだろうか?
いきなり担任が知り合いのおじさんの話をするのって、普通に考えたらキツくない?
作中ではみんな真面目に聞いてたけど、途中で飽きる生徒がいないの凄すぎる。

80分しか記憶が持たないというのは、60分目の記憶はあと20分しか持たない、というようなブロック単位の設定という解釈で合っているだろうか?
何にせよ「80分しか持たないとこの作品が成立しない」というのは感じられなかった。
1日しか持たないとかでも良さそう。
80分にした理由が知りたい。

原作はまた違う感じなのかもしれないが、この映画だけ観た感想としては、なんか感動を押し付けられてるように感じてしまった。